若い頃の自分に伝えたい11のこと

気がつけば来年で40歳になります。

自分にもこんな時が来るとは。若い頃に思っていた40の親父のイメージ。ハゲでデブで臭くて説教くさい。だんだんと自分にも近づいてきます。若い頃に想像していたカッコいい大人は何処へやら。むしろ悩んで分からなくなっていく始末です。

でも職場で若い子と話したりすると、やっぱり自分が思い悩んだことと同じような悩みを抱えていたりします。歳をとった今だからこそ、「若い頃の自分に伝えたい」そんなことをまとめてみました。

本質的な技術を学べ

私はIT関連の技術者でした。めまぐるしく技術が変わるので常に勉強しないと時代に乗り遅れる、とよく言いますが果たしてそうでしょうか。確かに新しい商品が主流に取って変わったり、それによって操作方法、画面などの顔つきは変わったりするでしょう。ですが、本質的な技術は周りがあおるほど変わってません。例えば今のインターネットを支えるTCP/IPの技術なんて1970年代からあります。その頃IPを覚えておけばどれだけ息の長いエンジニアだったか。私が入社した頃は「とりあえずJAVA覚えておけ」でした。プログラミングでは未だに主流のスキルです。大切なのは時代に流されずに、腰を据えてしっかりと技術を学んでおくことです。案外とそれだけで食べていけるのです。

イノベーションには食いつけ

一方で、技術革新は突然起こります。さかのぼればwindowsの発売や、携帯電話やインターネットの普及、最近ではiphoneの普及など。最初は良く分からないものが、世の中に一気に普及し始めると世の中の流れが一気に変わります。SNSが登場し始めたときも、mixiってなにそれ、おいしいの?から始まって当時は一定の距離を置いている層が圧倒的だったのに、気がつけばみんなfacebookやってたりしますよね。

ゴールデンサークルのプレゼンにもありますが、どんなに流行しても絶対に手を出さない層が一定の割合いるんだとか。それってまったく無意味ですよね。社会の激変に乗り遅れることほど勿体無いことはない。イノベーションには積極的にに参加するべきです。

最高の勉強法は、誰かに教えること

得た情報をどのように定着させるか、最高の勉強法は人に教えることです。

本を読むことは重要です。でも、読んでばかりでは人は全く成長しません。読むだけでなく、それを誰かに教える。出来れば時間を取って書いてまとめる。そうやって自分の思考をまとめることが一番勉強になります。きっと受験生の時にみんな直感的に気づいていたはずです。社会人の勉強も全く同じ。自分で調べて、ディスカッションして、資料にして、上司に説明する。こうやって知識が知恵として昇華していくのだと思います。

勉強なんてやりたいときにやればいい

勉強しろ、本を読めと言われることが日々苦痛でした。勉強する意味なんてよくわからないし、遊んでいる方が楽しいし。でも不思議なもので、歳を取ると誰に何を言われなくても勉強したくなります。自然と勉強したくなる時期が来るものです。残念ながら仕事と関係ない趣味だったり、お金だったり私利私欲に走るものが多いですが、一方で何か人の役に立ちたいと言う思いも自然と沸き出てきます。必要に駆られて遮二無二勉強しているときは案外幸せなのかもしれませんが、そうでない時は無理やり勉強しても全然効率上がらないので遊べばよいのでしょうね。

「小さい声」をよく聞いておけ

よくしゃべるやつっていますよね。口と頭がくっついているのかなと言うくらいの人。まれにさんまさんのように、延々と面白いことしゃべれる人もいますが、ただ脳内思考を垂れ流しているだけの人もいます。そういう人が1人でもいると、無口な人はボソボソとしゃべるのでつい聞き流されてしまう。でも、大体このタイプの人はしっかり自分で考えて話をしようとしています。間違いなくよくしゃべる人のことよりも、この小さい声を聞いた方が有益です。思考を言葉に出すレベルと言うのは千差万別なんです。注意深く、人の話をよく聞いているといいアイデアをたくさん得ることが出きます。

他人を批判することの至らなさに気づけ

若い頃は他者批判に明け暮れていました。「同じ担当の〇〇はどうしてこんなに仕事が出来ないんだろう」とか。自分が相手よりも優れていると自慢したかったのでしょうか。歳とともに人にはそれぞれ背景があって、それこそ十人十色な考え方があることに気づくと、いかに自分の物差しに当てはめて人を評価することが無意味かということに気づきます。

100メートル走で将棋の羽生さんに勝ったとしても何の評価にもなりません。羽生さんの凄い面を見落としているだけです。方向性の違う人たちを勝手に同じ土俵に引き込んで比べても何も意味は無いのですね。自分の価値観で他人を評価し、批判しても何も意味はありません。それどころか自分の視野の狭さ、無知さをさらけ出しているだけなのです。

人の話に流されるな

たくさんの人が誰かの悪口を言っていると、ついつい流される。これは恐ろしいことで、どんなに理不尽な理由でも、複数の人間が話をしていると自分もそう感じてしまうんですね。でも、人の感覚に同調する必要は全くないのです。自分がどう感じたかを大切にしなさい。人の流れについていくのは楽です。でも、そんなことをしていても決して何も残らない。全くの無意味です。

会話では聞き役になれ

会話することのメリットは、自分の知らない情報を得たり、新しい考え方を知ることです。自分でしゃべるのは楽しいし、ストレス発散にもなります。でも、人の話を聞くと言うことはそれだけ情報を得ることができるんですね。絶対聞いていた方がお得。にも関わらず人間はどうしてしゃべりたくなってしまうのでしょう。

第一印象が良いやつは信用するな

第一印象が良い人は、相手に良く思われたいから印象が良いのです。なぜ、相手に良く思われたいのか?それは自分が気に入られたいからですよね。最初から感じが悪い人は自分を飾ってません。だから常にフラットです。どちらと付き合いたいか、考えるまでもないですね。

家庭を築け

結婚すると自由が失われる。もっと遊びたい。若いうちはそう思うかもしれません。でも、人間はさみしい生き物です。私も若い頃は一生一人で生きていきたいとか思った口です。でも、人間歳をとるにつれてどんどん寂しがり屋になるのです。それはもう、底のないような寂しさです。無一文になった時に、自分を無償で支えてくれる存在が世の中にあるのか?それは家族だけでしょう。

にも関わらず身近な存在ほど、一番ケンカしやすいし、一番甘えやすい。傷つけてよい理由にはなりません。一生懸命会社で気を使って、家族に不満をぶつける。実にあべこべですね。「何が一番大切なのか」時々立ち止まって良く考える必要があります。

仕事に人生をかけるな

仕事で追い込まれたとき。変なテンションになってそれこそ命を削って仕事をする時があります。社会に揉まれていると、未だにそういうことを当然と考える人種も多いと感じます。仕事に一生懸命になることは大事なことですが、命を代償にするほどの価値があるものはこの世に存在しません。それをしっかり心に刻んでおけば、鬱になるほど追い込まれたり、ましてや自殺まで考えるなんてことはないはずです。

会社に入ったとき、借りあげのアパートで眠ろうと部屋の天井を見上げ、ふいに自分の人生はこのままこの部屋で一生を終えるのだろうかとものすごい不安感に襲われたのを覚えています。見えない将来への不安に、焦っていたのかもしれません。でも大丈夫、人生は思った以上に波乱万丈です。平穏な人生なんて、どんなにつまらないサラリーマンを送っていてもあり得ないから。

将来を考えていくことも大事だけど、あっという間に年月なんて過ぎていってしまう。結局どれだけ本気で日々を生きていったが大事なのです。